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  • acpjcsc2021

イベント開催報告

この度、海外公衆衛生大学院留学 School of Public Health Japanese Community及び米国内科学会(ACP)日本支部 Student Committee有志によるコラボ企画として、「海外MPH/MSパネルディスカッション 世界をリードする一流の働き方を知る〜グローバルに活躍する夢を叶える パブリックヘルスに求められる力とは〜」を開催しました。海外の公衆衛生大学院にてMPH/MS(公衆衛生学修士/理学修士)の学位取得後、世界を舞台に一流のキャリアを歩まれている以下の3名の日本人の先生方にオンラインでお集まり頂き、レクチャーとパネルディスカッションをしていただきました。



超一流のヘルスケア・スペシャリスト3名に、「パブリックヘルス分野で働きたい!」「グローバルに活躍したい!」といった若者へ向けて、彼らが公衆衛生学位を取得した理由、キャリア哲学、成功経験などについてお話頂きました。コロナ禍で留学等が難しくなってしまっている今だからこそ、将来なりたい人物像を具体的に描くきっかけ、将来のアクションに繋がる教訓やモチベーション、パブリックヘルスの未来への希望を得ることを目指しました。


<会の様子>

当日は学生・社会人を含む120名超の参加者の方々にお集まり頂きました。 会の進行中は、匿名Q&AツールのSli.doを用いて、先生方への質問等を募集しました。沢山の質問の全てを取り上げることは出来ませんでしたが、トピックは多岐に渡り、留学やその先の活躍を目指す参加者全員が、一人ひとりの学びを持ち帰れたのではないかと感じました。


<会を振り返る>

それぞれの先生のご経歴と、お話頂いたハイライト、参加者の感想をピックアップしてお届けします!



【荻野先生】


前半では、アメリカの医師のキャリアの多様性、専門技量を持つことの重要性と、どのような専門技量を持つべきか先を見据える力の重要性についてお聞きしました。後半では、先生が確立した学問分野である「分子病理疫学(MPE: Molecular Pathological Epidemiology」の概念と今後の課題に関してご紹介頂きました。疫学は、すべての医学生物学の基本であり、荻野先生のように新たな分野を切り拓くために役立つスキルであると学びました。


参加者の声: ・荻野先生が教授を目指されるきっかけの一つとなった"自分の分野を創れ"という言葉は、自分にも大変インパクトのある言葉となりました。自分の好きなことを掛け合わせて、まだない領域を創り、患者や広く人類社会に貢献したいと感じました。大変貴重なお話をありがとうございました。 ・医師が米国でキャリアを形成するパスについて具体的にご提示くださりありがたかったです。



【日尾野先生】

グローバルに心臓外科医として活躍されている日尾野先生が、MPHを志したきっかけや、MPHで学んだことが、研究だけでなく日々の臨床にどのように活きるのかについてお聞きしました。また、外科医のキャリアのブランクを乗り越えて留学する価値、世界を舞台に活躍出来る医師が持つべき素養は何かについて、ご自身の経験も交えてお話頂きました。臨床現場で芽生えた問題意識をもとに、専門医として更なる成長を目指し、様々な困難を経て、MPH留学を決断された点が印象的でした。


参加者の声: ・留学のタイミングや年数、海外の医師社会についてなどより現実的で参考になるお話を聞けてよかったです。 ・私自身心臓外科医というキャリアが、一人前の心臓外科医になるまでにそもそも時間がかかるため他の事は何もできないのかと考え、消極的な他の科へ転科しようかと諦めを抱いておりました。ですが、日尾野先生のお話をお伺いし、今一度、自身のやりたいことを叶えられる方法を模索していけたらと考えました。



【馬渕先生】

馬渕先生のこれまでの様々な国際機関でのご活躍・経験とその経緯についてのお話と、日本人がグローバルなキャリア人生を形成する上での教訓とメッセージを印象的にお話くださいました。「環境が人を作る」のだし、「人生が現状に留まってしまうリスク」を意識すべきであるから、環境を「わらしべ長者」的に手に入れてステップアップしていくことは大変重要であるという、馬渕先生のご経歴を踏まえたご指摘が大変心に響きました。


参加者の声: ・様々な場所へ、馬渕先生の興味から飛び込んでいく姿勢、そして実際に飛び込まれているご経験をされてきた馬渕先生のお話は大変感銘を受けました。特に、現状に留まることの方がリスクというお話は大変心に刻まれました。 ・「わらしべ長者」のような人生という考えがとても印象に残りました。私もこれからどんどん自分の人生を開拓していきたいと思います。 ・「どんなにポテンシャルがあってもダメな環境にいたら成長はない」「現状にとどまるリスクを常に意識すべき」等様々なご指摘が大変印象的で、自分の現状に甘んじることなくさらに上を目指して精進したいと思いました。



【パネルディスカッション】

「留学中、一番悔しかった経験はなんですか」 「日本人がグローバルリーダーになるためには」 「心臓外科で博士号をとるならどの国がいいか」 「学部生のうちにやっておくべきことは何か」 「海外留学にあたってのご家族との調整」 「頑張り続ける原動力ななにか」

などの質問があがりました。


これらの質問への回答と共に、

人生は後からいくらでも挽回はきく 他人の言うことは聞かず、やりたいことをやれ 好きなことを続けた結果にだけ、責任を負える 悔いのないキャリア人生を送るため、プランニングを常に意識し続けるべき

といった力強いメッセージがパネリストの先生方から送られました。一流のグローバルキャリアを歩まれている先生方のお話には、多くの共通するメッセージがありました。先生方のご講演やパネルディスカッションから、世界をリードするための働き方や、グローバルに活躍する夢を叶える秘訣を教わる貴重な機会を得られました。



<まとめ、参加者の声>

会の終了後、参加者の方々から以下のような感想が聞かれました。参加者の皆様、パネリストの先生方、運営メンバーにとって非常に満足度の高いイベントとなったと感じています。


・さまざまな経験をした一流の方々からキャリアや学生時代のアドバイスなど参考になるお話をたくさん聞けました。

・本当に大変勉強になる会でした。自分自身のキャリアとして海外を強く考える訳ではないのですが、キャリア論総論として話してくださり、大変勉強になりました。

・素晴らしいパネリストの話を聞いて、明日からの活力になりました。ありがとうございました。

・各先生方の留学の裏側まで含めて有意義なお話を伺えました。


(終了後、歯を見せて笑うパネリストの先生方と運営一同)



<運営団体紹介>

運営主体であるFacebook Group「海外公衆衛生大学院留学 School of Public Health Japanese Community」も、米国内科学会(ACP)日本支部 Student Committeeも、留学やその先の国際的な舞台での活躍を目指す日本人にとって価値のあるコミュニティとして、日々発展を続けています。興味を持たれた方は、是非HP等を御覧ください。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!


文責: 佐藤匠(東京大学医学部医学科6年) 飯島由佳(復旦大学上海臨床医学科4年)


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